2016.03.30 Wednesday
平成28年 3月 NHK 町田カルチャー教室
今年も桜の頃となりましたが寒い日が続いております。
今月の1点目です。
茶碗ですが偶然にも違う方が一碗づつお持ちになりました。
これは「山茶碗」という茶碗で平安時代から室町時代にかけ瀬戸から静岡にかけて広い範囲で製作された茶碗です。
ほとんどが発掘品ですがこの茶碗の時代や製作方法、またなぜ発掘で出てくるのかをお話ししました。
一碗は2万円まででお求めになられたそうで良い買い物です。
時代を感じられる一品です。
二点目です。
タコ唐草のお神酒徳利です。
これも2点で時代の判別の比較ができます。
伊万里での製作年代やタコ唐草の年代の見分け方をお話ししました。
三点目です。
砂張(さはり)の建水二点です。
一点は「棒の先」という建水で三佳と銘がございます。
この作家は北原三佳で物故の鋳金家です。
棒の先はおみこしの先につける金具に似ているところからの命名です。
もう一点は単瓢型で金谷五郎三郎です。
単瓢は瓢箪を反対にした形から来ております。
字もそのまま逆さにしております。遊び心一杯の命名ですね。
サハリの説明を致しました。
四点目はこれも偶然違う方が同じ品をお持ちになり比較ができます。
錫の茶托で錫半製の松竹梅文ともう一点は梅型で四君子の図柄です。
錫はイオン効果により飲み物、食べ物を美味しくするといわれております。
眠っている錫の製品がございましたらご使用してみてください。
きっとおいしくなります。
今月は比較する品が集まり良い勉強になりました。
今月の持参の一品は誕生佛です。
4月8日が近いので持参しました。
作は高村光雲で唐金で製作されております。
キリストの誕生日は 日本中で知っておりますが仏教徒の国の日本で果たしてどれくらいの方がお釈迦様の誕生日を存じ上げているのでしょうね!
お花まつりや甘茶掛けも行事としてはございますが・・・
来月も鑑定品お待ちしております。
当カルチャーは原則、毎月第4水曜日10時15分から11時45分に
NHK町田教室で開講しております。
NHK町田教室で開講しております。
品物を持ち寄り、お互いに鑑定しあいながら骨董品の見る目を養います。
みなさまで楽しみながら知識を深め、趣味をより充実させ、広げるのに役立ちます。
鑑定品が無くても大歓迎ですのでどうぞお出かけください。
いつからでもご入会できます。
【受講のお申し込みは NHK文化センター 町田教室まで】
東京都町田市原町田4-1-17 ミーナ町田8階
TEL : 042-726-0112
http://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_416464.html
古美術ささき http://www.kobijutsu.ne.jp/