「ギュン ギュン ギュン」 突然携帯から地震を知らせる音、一瞬、また!
と未知の震度を警戒、「平常心」と言い聞かせても体は身構え不安が頭をよぎります。
この 「ギュン ギュン ギュン」は、当然場所を選ばず鳴り知らせます。
先日友人の葬儀中に僧侶の読経が始まりいよいよ焼香と言う時にもあちこちから一斉に鳴りだしました。
ほどなく揺れが始まり不安そうに身構えると、祭壇が大きく左右に揺れておりました。
祭壇上の写真を見ますと微笑んでいる故人があたかもバイバイと手を振っているように見えました。
あ!今「平常心」は故人だけだと思いました。
今日の稽古には「平常心是道」という禅語を掛けました
「平常心是道」(びょうじょうしんこれどう)
平常心は「自分の心を見てごらん」と言う意味です。
この語の後に無門禅師という方が付けられた歌が春に百花あり秋に月あり 夏に涼風あり
冬に雪あり 若し閑事(かんじ)の心頭に挂(かか)ること無くんば便(すなわ)ち是れ人間好時節
あれやこれやいろいろな思いを持たなければ、すなわちこれが毎日毎日一番良い時を迎えている。
という意味ですがどうしても生きて生活していると色々な思いを持ってしまいますね。
生きているうちは努力しても難しい永遠のテーマかもしれませんね。
余震、原発と不安な時世ですが…
でもこういう時こそ「平常心」の心で暮らしたいものですね。